休職中に転職が決まったら、会社には【いつ・どう伝える】のが正解?
休職中に内定が出ると、嬉しさより先に、
「会社(誰に)に、いつ・どう伝えればいいんだろう…」と一気に不安が押し寄せますよね。
ちゃんとしなきゃと思うほど、言葉もタイミングも分からなく、ずるずると後になってしまうものです。
ここではまず全体像として、「一番しんどくならない方法」を先に整理します。
休職中に転職が決まったけど、会社にどう伝えればいいか分からない人へ、
少しでも参考になれば嬉しいです!
先に結論だけまとめます!
・伝えるタイミング
→ 入社日がほぼ決まったあとでOK(法律上は退職日の2週間前までで問題なし)
・連絡する相手
→ 原則は直属の上司ひとりでOK
※上司に連絡するのがつらい場合は人事でもOK
・連絡手段
→ メールで十分(私はすべてメールだけで連絡しました)
・伝える内容
→ 退職の意思と時期だけでOK
・一番大事なこと
→ 完璧に説明しようとしないことです。
結論から言うと「内定が出て、入社日が見えたタイミング」で伝えればいい
休職中に転職が決まった場合、会社に伝えるタイミングは、
「内定が出て、入社予定日がある程度見えたあと」で大丈夫です。
なぜなら、内定が出た直後は、まだ状況が確定しておらず、
会社とのやり取りが増えてしまいやすいからです。
実際には、内定後でも
- 条件調整
- 入社日の再調整
- 最終確認
が入ることは珍しくありません。
この状態で伝えてしまうと、
「やっぱり少し待ってほしい」
「状況が変わった」
と、あとから説明が必要になり、精神的な負担が一気に増えてしまいます。
伝える相手は「原則は直属の上司」でいい
最初に伝える相手は、原則として直属の上司ひとりで問題ありません。
多くの会社では、退職の意思は上司から人事へ共有される流れになっているため、
自分で複数の人に伝える必要がないからです。
自分から人事や他部署にも同時に連絡してしまうと、
- 同じ説明を何度もすることになる
- 相手ごとの反応に振り回される
という状況になりやすく、結果的に心の消耗が増えてしまいます。
※ここで、私自身のケースを少しだけ補足します。
私は、先に人事に伝え、その少し後に直属の上司に報告しました。
その後、人事課の担当者と、会社の外で面談を行い、
- 部署異動などで続ける可能性はないか
- 本当に退職の意思は変わらないか
という、いわゆる「意思確認」がありました。
ここでお伝えしたいのは、
上司に伝えたあと、人事との面談が入るケースは決して珍しくないということです。
なので、「上司に言ったら終わり」
ではなく、
そのあとに確認の場がある可能性は、あらかじめ知っておくだけでも気持ちがかなりラクになります。
伝え方は「退職の意思+時期」だけで成立する
休職中に会社へ伝える内容は、
退職の意思と、おおよその時期だけで十分です。
転職理由や体調の詳しい話まで説明しようとすると、
自分を守るための退職なのに、逆に自分が追い込まれてしまうからです。
会社が実務上、本当に必要としている情報は、
- 退職するかどうか
- いつ頃まで在籍するのか
この2点だけです。
「なぜ辞めるのか」「転職先はどこか」といった情報は、
業務上は必須ではありません。
一番大事なのは「完璧に伝えようとしないこと」
休職中に転職が決まったときは、きれいに説明しようとしない方が、結果的にうまくいきます。
誠実でいようとする人ほど、
言葉を選びすぎてしまい、自分の心を削ってしまうからです。
「お世話になった会社だから」
「ちゃんと説明しなきゃ」
と思うほど、
- 話が長くなる
- 聞かれていないことまで話してしまう
という状態になりやすく、
あとから「そこまで言わなくてよかったかもしれない」と感じる人はとても多いです。
ちゃんと伝えなくていい。“最低限ここだけ守れば大丈夫”
ここまで読んで、
「とはいえ、何をどこまで伝えればいいのかが一番不安…」
と思っているかもしれません。
ここからは、休職中に転職が決まった人が本当に守ればいい最低限のラインだけを整理します。
ちゃんと伝えようとしすぎて、自分をすり減らさないための基準です。
最低限① 退職の意思は、はっきり伝える
最低限まず必要なのは、
「退職したいという意思」をはっきり伝えることです。
遠回しな言い方をすると、
引き止めや追加の確認が入りやすくなり、話が長引いてしまうからです。
たとえば、
「少し考えていまして…」
「体調次第では…」
のような伝え方をすると、
- 様子見
- 配置転換の提案
- 復職前提の話
に話がズレていきやすくなります。
結果として、何度も説明することになり、心の消耗が増えてしまいます。
最低限② 退職時期は「決まっていれば日付で」、未確定なら“目安”でOK
退職時期は、
すでに決まっている場合は、はっきり日付で伝えた方がよいです。
一方、休職中で、
- 入社日がまだ確定していない
- 体調や手続きの都合で前後する可能性がある
場合は、最初は「目安」で伝えても問題ないと思います。
会社側が知りたいのは、
- いつ頃まで在籍する想定なのか
- 退職に向けた手続きをいつから進めるか
という大まかな見通しです。
そのため、
▶ 日付が確定しているなら
→「〇月〇日付で退職予定です」
▶ まだ確定していないなら
→「〇月末頃を目安に考えています」
と、
自分の状況に合わせて使い分ければ大丈夫です。
最初から無理に日付を決めてしまうと、
「もしズレたらどうしよう」
と、余計な不安を抱えてしまう人も少なくありません。
最低限③ 辞める理由は、深く説明しなくていい
退職理由は、詳しく説明しなくて大丈夫です。
理由を丁寧に話そうとすると、
相手の納得を得るための説明になってしまい、自分が苦しくなるからです。
実務上、会社に必要なのは
- 退職の意思
- 時期
だけです。
転職先の話や、体調の細かい経緯まで話す必要はありません。
最低限④ 誠意は「全部話すこと」ではない
誠意とは、すべてを正直に話すことではありません。
自分を守るために線を引くことも、十分に誠実な対応だからです。
「ちゃんと説明しなきゃ」と思うほど、
- 本当は話したくないことまで話す
- 後から後悔する
というケースはとても多いです。
必要なことだけを、淡々と伝えることは、逃げでも不誠実でもありません。
いつ伝えるのがいちばん心が消耗しにくい?
「内定が出たら、すぐ伝えないとまずいのかな…」
そう不安になる人は多いですが、実は“いつまでに伝えればアウトじゃないか”という線は、法律上かなりシンプルです。
ここでは、精神論やマナー論ではなく、
心を削らずに済むタイミング+最低限守るべき法律ラインだけを整理します。
一番ラクなのは「入社日がほぼ決まったあと」
休職中に転職が決まった場合、入社日がほぼ確定してから伝えるのが、心の消耗が一番少ないです。
早すぎると、その後に何度も説明や確認が発生し、やり取りの回数が一気に増えてしまうからです。
内定後には、
- 条件面の最終確認
- 入社日の微調整
- 書面手続き
が続きます。
この途中で伝えると、
「結局いつ辞めるの?」
「話はもう固まったの?」
と聞かれ、説明を繰り返すことになりがちです。
これは、休職中の人にとってかなりの負担になります。
「早く伝える=誠実」ではない
退職の意思を早く伝えることが、必ずしも誠実な対応とは限りません。
休職中は、通常勤務とは違い、自分の体調と回復を最優先にしていい状態だからです。
気持ちがまだ揺れている段階で伝えると、
- 引き止め
- 部署異動の提案
- 復職前提の話
が入りやすくなり、「辞める意思」を何度も説明することになります。
結果的に、心がすり減ってしまいます。
法律上は「退職日の2週間前」までに伝えればOK
法律上は、退職日の2週間前までに伝えれば問題ありません。
民法では、期間の定めがない雇用契約の場合、退職の意思表示は「2週間前」で足りると定められているからです。
つまり、
- 1か月前
- 2か月前
- 復職前に必ず
といったルールは、会社独自の運用であり、法律上の最低ラインではありません。
休職中で業務の引き継ぎが実質ない場合、この「2週間前」という基準を知っているだけで、
かなり気持ちがラクになります。
※この記事は「期間の定めのない雇用(一般的な正社員など)」を想定しています。
雇用形態(有期契約・公務員等)や会社規程によって扱いが変わることがあります。
なお、退職のタイミングによっては、傷病手当金の扱いが気になる方も多いと思います。
私自身が実際に受給したときの注意点は、こちらの記事にまとめています。

現実的には「2週間前+少し余裕」がちょうどいい
現実的には、法律の2週間前を下回らず、少し余裕を持ったタイミングがベストです。
最低限のルールは守りつつ、自分の消耗を増やさないためです。
「法律上OK」という事実を知ったうえで、
- 入社日が固まった
- もう追加説明が増えなさそう
この状態になってから伝えれば、誠実さと自己防衛のバランスが取れます。
判断基準は「これ以上やり取りが増えないか」
伝えるタイミングの最終判断は、これ以上、会社とのやり取りが増えないかどうか。
連絡回数が増えるほど、心は確実に削られていくからです。
「今伝えたら、説明が増えそうか?」
「もう一度話す必要が出そうか?」
この視点で考えると、多くの人にとって“入社日がほぼ決まったあと”が最適解になります。
誰に・どんな手段で伝えるのが一番ラク?
「誰に言えばいいのか」「どうやって伝えればいいのか」
ここも、かなり消耗しやすいポイントだと思います。
相手や手段を間違えると、内容は同じでも、やり取りの回数や心理的負担が一気に増えてしまいます。
この見出しでは、休職中の人が一番しんどくならない“現実的な伝え方”に絞って整理します。
誰にメールする?3行で分かる判断チャート
Q1. 直属の上司にメールすることを想像して、体調が大きく乱れそうですか?
→ はい
✉️ 人事にメールしてOK
→ いいえ
👉 次へ
Q2. 上司との関係が極端に悪い/ハラスメントが関係していましたか?
→ はい
✉️ 人事にメールしてOK
→ いいえ
👉 次へ
Q3. 特に大きな不安はなく、最低限のやり取りならできそうですか?
→ はい
👉 直属の上司にメールでOK
最初に伝える相手は「直属の上司」だけでいい
退職の意思を最初に伝える相手は、原則として直属の上司ひとりで十分です。
退職手続きや人事への連携は、上司経由で進むのが一般的だからです。
多くの会社では、上司に退職の意思表示
→ 上司から人事へ共有→ 人事対応
という流れが決まっています。
自分から人事や他部署にも同時に連絡してしまうと、
- 同じ説明を何度もする
- 相手ごとに反応が違って気持ちが揺れる
という状況になり、結果的に心が削られます。
FPエビ僕は、休職中は人事課とやり取りをしていたこともあり、人事課に先に連絡したよ。
ただし「上司に連絡するのがつらい場合」は無理をしなくていい
ちなみに私は、会社への連絡はすべてメールだけで行いました。
直属の上司に連絡すること自体が強いストレスになる場合は、人事に先に連絡しても問題ありません。
休職中である以上、通常のコミュニケーションが難しい状態にあることは、十分に考慮されるべきだからです。
実際に、
- 上司との関係が悪い
- パワハラや強いプレッシャーがあった
- 連絡を想像するだけで体調が悪くなる
という人は少なくありません。
この場合は、
「まず人事に相談する」
という選択は、逃げではなく、当然の選択肢であると思います。
連絡手段は「メール」で十分
伝え方の手段は、メールで十分です。
休職中に電話や対面を選ぶと、その場の空気や言葉に引きずられてしまいやすいからです。
メールであれば、
- 事前に文章を整理できる
- 感情的になりにくい
- 言い間違いを防げる
というメリットがあります。
特にメンタル的に余裕がない時期ほど、
「文章で伝えられる手段」を選ぶ方が圧倒的にラクです。
実際に私が送ったメールは、これだけでした
私が当時、何が正解かも分からないまま、かなり悩んで書いた文面です。
正直に言うと、これが完璧だったとは思っていませんし、
もしかしたら失礼に感じる方もいるかもしれません。
それでも、
「ちゃんと伝えなきゃ」と思い詰めていた当時の自分にとっては、
これが出せる精一杯の言葉でした。
私が実際に送ったメールは、次の内容です。(人事課長宛)
(※個人名・会社名が特定されないように一部加工しています)
〇〇課長
おはようございます。
先週ご連絡させていただいた通り、休養を頂いているお陰で体調は大分快復してきております。
体調が戻りつつある中で、今後の事を考える機会が多くなり、主治医、カウンセラーをはじめ多くの方とお話をさせて頂きました。
〇〇への復帰を第一に考えて参りましたが、
三月末で退職させていただきたく、本日は連絡致しました。
突然のご連絡、またメールにてこの様な事をお伝えするのは心苦しいのですが、
ご理解頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。
これだけで、退職の意思を汲んでくださり、翌週に人事との面談の場を設けてもらいました。(対面)
もし、「自分のケースだと、これで大丈夫なのか不安…」という方は、
会社への伝え方や、退職後のお金の見通しも含めて個別に整理することもできます。
このメールに入っている「最低限の要素」は3つだけ
このメールに入っている最低限の要素は、次の3つだけです。
- 退職したいという意思
- 退職時期
- 一言の配慮
会社側が手続きを進めるために必要なのは、この3点だけだからです。
実際の文章を分解すると、
・「三月末で退職させていただきたく」
→ 退職の意思と時期
・「突然のご連絡、またメールにて…心苦しいのですが」
→ 最低限の配慮
当時の状態からは(恐らく1日2日考えた)、これが精一杯でした。
正直に言うと、このメールは“丁寧すぎる”くらい
実はこのメールは、最低限ラインよりも、かなり丁寧な部類かもしれません。
体調の経緯や、相談した相手まで書いているからです。
先ほどの文面には、
- 主治医
- カウンセラー
- 多くの方と話したこと
といった背景説明が入っています。
これは誠実さとしてはとても良い一方で、
「ちゃんと伝えなきゃ」と思う人ほど、ここまで書いてしまって苦しくなるケースも多いです。
実際に私はこのメールを送るまでに、何日もかけてしまいました。
相手のことを思うならより早く送るほうが良かったのかもしれません。
もっとラクに送るなら、この形で十分
心の負担を減らしたい人は、次のようなシンプルな文面で十分です。
退職の意思と時期さえ伝われば、役割は果たせるからです。
(そのまま使ってOK例文)
〇〇課長
お世話になっております。
休職中ではございますが、
今後の進路について検討した結果、
〇月末を目安に退職させていただきたく、ご連絡いたしました。
お手数をおかけしますが、
今後の手続きについてご指示いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
少し冷酷に思われるかもしれませんが、最低限の情報は伝わるかと思います。



休職中の人事課との距離感もあると思うので、個別にご相談ください。
誠実さは「説明の量」ではなく「意思をはっきり伝えること」
誠実に伝えることと、たくさん説明することは別です。
説明が増えるほど、相手の反応や質問も増え、自分が消耗してしまうからです。
私自身も、実際にはこのメールのあと、
- 人事との面談
- 意思確認
という場が用意されました。
つまり、本当に必要な確認は、メールのあとにきちんと行われます。
最初の連絡で、全部背負う必要はありません。
「いきなり退職の話」でも失礼にはならない
休職中であれば、いきなり退職の意思を伝えても失礼ではありません。
すでに通常業務から離れている状態であり、前置きの雑談や段取りを踏む必要がないからです。
「お時間をいただいてから…」
「近況のご報告から…」
と丁寧に入ろうとすると、話を切り出すまでに気力を使い切ってしまう人がとても多いです。
必要なのは、
- 退職の意思
- 時期の目安
この2点だけです。
シンプルに切り出しても、社会的に問題はありません。
実は言わなくていいこと・無理に説明しなくていいこと
退職の連絡で一番つらいのは、
「どこまで話さなきゃいけないんだろう…」と考え続けてしまうことかもしれません。
誠実でいたい人ほど、必要以上に自分の事情を説明しようとして、あとからどっと疲れてしまいます。
ここでは、本当は言わなくていいことをはっきりさせて、心の消耗を減らすラインを整理します。
転職先の会社名や仕事内容は言わなくていい
転職先の会社名や仕事内容は、伝えなくて問題ありません。
会社側の手続きや判断に、転職先の情報は一切必要ないからです。
退職手続きで必要なのは、
- 退職の意思
- 退職時期
だけです。
「どこに行くの?」「何をするの?」と聞かれることはありますが、
それはあくまで雑談や関心レベルの話であって、答えなければならない義務はありません。
休職理由や体調の詳しい話はしなくていい
休職に至った経緯や、今の体調の詳細は、無理に説明しなくて大丈夫です。
詳しく話すほど、相手からの追加質問が増え、自分の負担が大きくなってしまうからです。
実際に、
「どのくらい良くなったの?」
「復職できる状態ではないの?」
といった流れに入りやすく、
退職の話から、体調の説明に論点がずれてしまうケースはとても多いです。
退職を伝える場で、回復状況を説明する必要はありません。
本当の退職理由まで話さなくていい
本音の退職理由は、無理に伝えなくていいです。
正直に話したからといって、状況が良くなるとは限らないからです。
特に、
- 人間関係
- ハラスメント
- 組織への不満
といった理由は、話すことで
「もう少し様子を見ないか」
「環境を変えればどうか」
という方向に話が進みやすくなり、かえって長引いてしまいます。
誠実さは「全部話すこと」ではない
誠実に伝えることは、すべてを正直に話すことではありません。
自分の事情を守りながら線を引くことも、立派な誠実さだからです。
退職の場面で必要なのは、
- 意思をはっきり伝えること
- 相手の業務を止めない最低限の情報を渡すこと
これだけです。
自分の心を削ってまで説明を重ねることは、誠意とは別物です。
「ちゃんと伝えなきゃ」と思ってしまう人ほど苦しくなる理由
私自身も、当時は
「復職するべきか、それとも転職するべきか」でかなり長く迷っていました。
そのときに考えていたことは、こちらの記事にまとめています。


ここまで読んで、「最低限でいい」と頭では分かっていても、
それでもどこかで
「でも、やっぱりちゃんと伝えないと失礼なんじゃないか」
と思ってしまう人は多いと思います。
ここからは、なぜ“ちゃんと伝えようとする人ほど”苦しくなってしまうのかを、少しだけ言語化してみます。
「誠実であろうとする人」ほど、自分を後回しにしてしまう
「ちゃんと伝えなきゃ」と強く思う人ほど、自分のしんどさを後回しにしてしまいます。
相手の気持ちや立場を先に考える癖があるからです。
たとえば、
- 迷惑をかけたくない
- お世話になった会社だから
- 自分の都合だけで辞めるのは申し訳ない
こうした気持ちが強い人ほど、「自分がこれ以上しんどくならないか」よりも、
「相手にどう思われるか」を優先してしまいがちです。
「ちゃんと説明=誠意」という思い込みが自分を追い込む
退職の場面では、ちゃんと説明すること=誠意、ではありません。
説明の量が増えるほど、相手の反応も増え、
話が長引いてしまうからです。
実際には、
- なぜ辞めるのか
- どこがつらかったのか
- 本当はどう思っていたのか
まで話し始めると、
「じゃあこうすれば続けられない?」
「もう少し考え直せない?」
という流れに入りやすくなります。
これは、誠意を示した結果ではなく、
自分を消耗させるルートに入ってしまっている状態です。
「お世話になった会社」という気持ちが一番つらくする
一番苦しくなるのは、会社に強い感謝の気持ちがある人です。
恩がある分だけ、「自分の選択」を出しにくくなるからです。
実際に多いのは、
- 本当はもう限界なのに
- 戻るつもりがないと決めているのに
「ここまでお世話になったのに」という気持ちがブレーキになって、
何度も文章を書き直したり、送信をためらったりしてしまうケースです。
でも、線を引くことは不誠実ではない
言うことを絞ることは、逃げでも、不誠実でもありません。
退職は、あなたの人生の選択であって、会社に納得してもらうためのプレゼンではないからです。
会社側にとって必要なのは、繰り返しになりますが、
- 辞めるという事実
- いつ辞めるのか
この2点です。
あなたがどれだけ悩んだか、どれだけ苦しかったかは、
説明しなくても、その選択の重さが消えるわけではありません。
正直に言います。伝えるのはつらい。でも、つらいのはその瞬間だけ
ここまで読んでいても、
「理屈は分かった。でも、やっぱり伝えるのは怖い」
そう感じている人は多いと思います。
ここからは、少しだけ現実の話をします。
きれいごとではなく、実際に伝えた側の感覚として、いちばん大事なことです。
ちなみに私は、休職中に転職活動をして、そのまま復職せずに退職しました。
当時かなり迷いながら動いていたリアルな話は、こちらの記事にまとめています。
いちばんしんどいのは「送る直前」だけ
正直に言うと、いちばんしんどいのは、連絡する“直前”です。
頭の中で、最悪の展開を何度も想像してしまうからです。
多くの人が、
- 怒られるかもしれない
- 失望されるかもしれない
- 責められるかもしれない
と、まだ起きていない反応を先に背負ってしまいます。
でも実際には、伝えてしまった後に、その想像どおりの展開になるケースは意外と多くありません。
送ったあとのしんどさは、想像よりずっと小さい
退職の連絡を送ったあとのしんどさは、想像していたより、かなり小さいことが多いです。
「伝えなければならない」という重たいタスクが、ひとつ消えるからです。
送る前は、
- どう書くか
- どう思われるか
- いつ返事が来るか
ずっと頭を占領していたことが、送信した瞬間に、強制的に一区切りつきます。
この「考え続けなくていい状態」になるだけで、気持ちはかなり軽くなります。
私は、送ったあとに人事との面談がありました
実際に私は、メールで退職の意思を伝えたあと、人事課の方と、会社の外で面談をしました。
※少し補足しておくと、私の場合は、人事課の方々のことは以前から信頼していました。
そのため、この面談は負担というよりも、
正直に言えば、直接きちんと話せる場を設けてもらえたことに感謝の気持ちの方が大きかったです。
すべての人に当てはまるとは思いませんが、
人事との面談は、必ずしも「怖い場」や「責められる場」ではない、ということも知っておいてほしいと思います。
会社として、本当に退職の意思が変わらないかを確認する必要があったからです。
面談では、
- 部署異動などで続ける可能性はないか
- 考え直す余地はないか
といった、いわゆる意思確認がありました。
特別に強く引き止められたというより、「形式的な確認」という印象の方が近かったです。
そして私は、
「部署異動などをしても、残るつもりはありません」
とだけ伝えました。
それ以上、詳しい理由は話しませんでした。
つらさは残らない。残ったのは「静けさ」だった
正直に言って、あとに残ったのは後悔よりも、静けさでした。
会社とのやり取りを続けながら悩み続ける状態が、終わったからです。
伝える前は、
- ずっと頭のどこかで会社のことを考えている
- 連絡が来るたびに身構える
そんな状態でした。
それが一度区切りをつけただけで、
日常の中で「会社のことを考えない時間」が、少しずつ戻ってきました。
しんどさは、ずっと続くものではありません。
重たいのは、その瞬間だけです。
まとめ|誠実でいようとするあなたは、もう十分ちゃんとしている
ここまで読んでくださったあなたは、きっと
「どう伝えるか」だけでなく、
「どう終わらせれば自分を守れるか」も、真剣に考えている人だと思います。
最後にもう一度だけ、この記事で一番伝えたかったことを、シンプルにまとめます。
あなたは、もう十分ちゃんとしています
まず伝えたいのは、ここまで悩んでいる時点で、あなたはもう十分に誠実だということです。
本当に無責任な人は、「どう伝えるか」でここまで悩みません。
この記事をここまで読んでいるということは、
- 相手の立場を考えている
- 波風を立てたくないと思っている
- それでも自分の人生も大事にしたいと思っている
その全部を同時に抱えているということです。
それ自体が、もう「ちゃんとしている証拠」です。
最低限で伝えることは、不誠実ではありません
退職の連絡は、最低限の情報だけで十分です。
退職は、説明責任を果たす場ではなく、意思を伝える場だからです。
会社に必要なのは、
- 退職するという事実
- 退職の時期
この2つだけでした。
それ以上の背景や気持ちは、あなたが無理をして差し出すものではありません。
伝える辛さは、その時だけです
今いちばん重たいこの気持ちは、ずっと続くものではありません。
「伝えなければならない状態」が終わると、頭の中の負荷が一気に下がるからです。
実際に、送信ボタンを押したあとに残ったのは、
- 後悔よりも
- 恐怖よりも
「やっと終わった」という静けさでした。(若干のこれで良かったのか?はありましたが)
辛さは長く残りません。
これからは、辞めたあとの時間の方が大切です
退職や転職が決まったあと、「これからのお金と生活をどう組み立てるか」など、また別の不安が出てきます。
今の状況に合わせて、お金と働き方を一緒に整理したい方は、こちらからご相談いただけます。
ちなみに私は、適応障害を経験していたこともあり、転職そのものが正直かなり怖かったです。
再発しないために、転職前に意識して準備していたことは、こちらの記事にまとめています。


いちばん大事なのは、伝え終わったあと、あなたがどう過ごすかです。
退職はゴールではなく、回復と再スタートの入り口だからです。
伝えることに使っていたエネルギーは、
本来なら、
- 体を整えること
- 生活を立て直すこと
- これからの働き方を考えること
に使えるはずの力です。
あなたの時間は、もう「説明のため」ではなく、「自分のため」に使っていい段階に入っています。


