適応障害になり、休職をしてそのまま転職したことは以前書きましたが
その時の転職活動はどうだったのかを振り返りたいと思います。
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業界を絞る
当時私は、少し特殊な教育業界にいました。
学生の就職活動の時は、「英語を通じて日本人が世界に興味を持つ」ことに関わる仕事がしたいと思っていました。
これを少し揉み解すと「国際交流」に関わる仕事が自分はしたいと思ったので、今回は旅行業界に絞ることにし、その中でも国の観光局のような所で働くことができればと考えました。
求人がそもそも少なかった
ぼんやりですが働きたい業界のイメージがついてきたので、求人を探してみました。しかしそもそも政府観光局の求人は少なく、例えばタイ政府観光局の求人があった場合もタイ語がビジネスレベルで求められたりと応募することすらできませんでした。
また当時は※MICEという言葉が一般化してきた頃で、これに関する求人がありましたが、数自体は少なく狭き門だと実感しました。
※MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。
未経験には高い壁
言語の壁と同様に経験の壁が大きく立ちはだかりました。上記MICEに関する求人はマーケティングや営業、調査業務経験者を求めていることが多く、私には縁のない世界でした。当時20代であったので、未経験でも大丈夫だろうという気持ちがどこかにありましたが、その気持ちは見事に崩れました。特に政府系の観光局は人数が少なく、即戦力を求めていると感じました。
未経験であることは覆せないので、自分にできることの棚卸しをしてみました。
無謀にも応募してみる
試行錯誤をしている中で、英語を母国語とする国の観光局の日本事務所の求人を見つけました。しかし職種はセールスマネージャー、営業は未経験で今回もダメかと思いました。しかし英語はなんとか仕事で使えるレベルにあると思い、このチャンスは逃すまいと無謀にも問い合わせをしてみました。すると返信をいただき、今回は営業経験者を求めているから難しいと言われましたが、一度お会いしましょうと言っていただきました。
面談は好感触
面談の日時が決まり、久しぶりに朝の満員電車に乗り緊張して事務所に向かうと、観光局日本代表の方が直接面接してくださりました。面接と言うよりは雑談に近い感じで、その中でこれまでの経歴を少しお話しした感じでした。
外国の政府観光局の日本代表ということでお堅い人をイメージしていたのですが、話しやすい雰囲気を作ってくださり、リラックスしてお話しすることができました。
代表も私に好印象を持ってくれたようで、今回は経験者を求めているので難しいが、本国の局長に掛け合ってみると言ってくれました。
別の団体から内定をもらう
上記面談を終えて、程なく東京観光財団という東京都の観光組織が求人しているのを見つけました。どうやら東京オリンピックに向け、組織拡大の一環での求人で未経験でも大丈夫そうでした。(英語力あれば尚可でした)
こちらは新卒の入社試験の様にエントリーシートを出して、合格すると小論文テスト、面接が2回の流れでした。どんな内容を書いたか忘れてしまいましたが、観光に対する熱い思いと課題を書いて面接まで辿りつきました。私はどちらかというと筆記が苦手なので、その後の面接は2回とも問題なく終えることができ、無事に内定をいただくことができました。ちょうど4月からということで、ここでお世話になろうと気持ちはほぼ固まっていました。
外国観光局長との面談
ちょうど上記の選考が進んでいる時に、以前面談をしていただいた観光局日本代表の方から連絡があり、今度本国から局長が来るのでその時に面談をしましょうという話になりました。そこで英語の履歴書(CV)を送ってくださいということになり、英語の履歴書の書き方が分からなかったので、休職中に通っていた図書館で英文履歴書の書き方の本を借りて早速作り送りました。
そして後日面談の場が設けられました。英語での面接は英検を受けて以来でしたので、この時が人生で一番緊張したかもしれません。ましてや相手は本国の局長と聞かされていたので、余計に緊張したことを覚えています。緊張に反してホテルのラウンジでリラックスした雰囲気で面談をしました。しかしこちらは緊張で英語も上手く出てきません。。どういうことが出来るのか、何をしてきたのかなどを伝えて面談を終えました。
後日代表から連絡が来て、結果はダメでした。セールスマネージャ以外に人を増やすことが今はできないということでした。
残念な結果に終わりましたが、貴重な経験ができたと思います。何より面談の場を作ってくれた代表には感謝しかありません。
数年後、別ポジションで募集をかける際にも代表から声掛けをいただいて本当に感謝しています。その時は私は更に転職をしていたばかりだったのでお断りしてしまいましたが、魅力的な代表の元で働いてみたい気持ちもありました。
タイミングが重要
結果として、外国の政府観光局で働くことは叶いませんでしたが、日本の自治体の観光部門で働くことができました。
ちょうど組織拡大の時期だったので未経験でも採用されました。これに関してはタイミングが良かったなと思いました。
また、外国の政府観光局で働くというある意味無謀な目標は達成できませんでしたが、貴重な経験と、その国の母国語が使えないとスタートラインにも立てないことを知りました。日本事務所での職員数は限られているので経験者や即戦力が求められています。後日談になりますがその時に採用された方が、現在日本代表を務めらています。そう考えると無謀な20代が応募してきて面白そうだから面談してみるかとなったのかもしれません。
いずれにせよ問い合わせてみたことで、繋がることができたので本当に働いてみたい場所だったら、ダメもとでコンタクトをしてみるのも良いかもしれません。
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