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パワハラを受けて変わったこと

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逃げることを覚えた

逃げると言うとネガティブに捉えがちですが、良い意味で力を抜いて生活できるようになりました。例えば以前は、上司や先輩から言われたことは、中々断ることができませんでした。しかし最近は断ることを覚えました。さすがに全て断るわけではなく、取捨選択するようになりました。
断るということは、難しいと思いますが、
「相手のお願いを断ってしまった」と考えるのではなく、
「自分の意思で断ることを選択した」と思うようにすることで、少しポジティブに捉えることができると思います。
そもそも逃げることが「悪」という風潮が良くないと思っています。
「逃げずに立ち向かう、諦めずに最後までやる」これを美徳としている文化があるからだと思います。
「逃げることは悪いこと」と、考える人はきっと真面目で誠実な人が多いと思います。自分もそうでした(笑)
逃げてしまうと、あたかもそこで人生が終わってしまうのではないかと極端な考えをもっていました。しかし体調を崩し休んでいる間に、
「そもそも自分が正しいと思っていることが正しいとは限らない。」
「逃げ道が近道になることもあるのでは」と考えるようになりました。
そう考えることで、せっかく入れた憧れの会社を辞める決断もできました。
何よりもパワハラから逃げ出すことができて、本当に良かったです。

仕事が全てじゃないと考えるようになった

これはパワハラを受ける前からある程度そうでしたが、パワハラを受けてからはより一層、仕事が全てじゃないと考えるようになりました。
いくら仕事上で結果を出したとしても、評価するのは上司であり、会社です。
業績や経営者の考えによって、いくらでも評価は変えられてしまいます。
私は落ちこぼれ会社員だったので、評価に対して不満を持ったことはなかったのですが、仕事ができる上司が経営陣に意見したことで左遷させられたり、関係ない部署に異動になったりというのを目にしてきました。
そんなことに心を疲弊させるくらいなら、自分で責任が持てることに力を注いだ方が良いと思うようになりました。それは趣味でも副業でも投資でも何でも良いと思います。
サラリーマンだとどうしても仕事をしている時間が長いので、軸足が仕事になってしまいますが、仕事の重きを減らすことで違ったものが見えてくるかもしれません。仕事が好きだったり趣味の人はそれで良いと思います。

未来が明るくなった

パワハラを受けている時は、毎日が暗く辛かったです。
人格を否定され続け、生きている意味などないと思っていました。
体調を崩し休んでからも、しばらくは辛い日々が続きました。何をするにも気力がなく、すぐに疲れてしまう。果たして治るのかと不安な毎日でした。こうやって思い出しても辛いのですが、当時は本当に辛かったのを今でも覚えています。
しかし今は未来が明るいです。
どん底を経験し、それを抜け出した今は、未来が明るく見えるのかもしれません。
どん底の時に多くの人がサポートしてくれました。それがあるので、もう一度同じことがあっても、大丈夫だと思える安心感から未来が明るいのかもしれません。

お金との関わり方

パワハラを受ける前は、お金のことは大して考えずに生活をしてきました。しかし適応障害と診断され休職することになり、収入が無くなる恐怖を感じました。心の平穏を保つためには、生活基盤(収入)が安定していることが一つの要素だと分かりました。パワハラから逃れるために、転職をし収入が下がってしまい生活を見直す必要がありました。一言で表すと「丁寧な出費を心がける」ことにしました。例として、これまでは洋服が好きで、定期的に購入していたのですが、よくよく考えてみると社会人をしていると平日はほぼスーツ、休日は2日間しかなく、そんなに服はいらないなということになりました。まずはあまり着ていない服をリユースショップに持ち込み処分しました。その後は買い物に行く頻度を減らし、買う際は今ある服を処分して入れ替えるようにしました。そうすることで服の量も減り、出費も減りました。気に入った服だけを買うようになるので、個人的には飽きが来ず、何シーズンも着用しています。旅行の写真を見ると毎回同じ服なことが結構ありますが。。
その他、通信費の見直しのためにスマホのプランを見直したり、色々と勉強をして現在の職業であるFPに辿り着きました。
私の場合はパワハラがきっかけでお金との向き合い方が変わりましたが、人間関係で苦しんだり、仕事が辛くて心を病んでしまいながらも収入のことが心配で仕事を変えることができない。そういった方のお話を伺ってきたからこそ、心の面は専門のカウンセラーにお任せして FPとしてそういった方達の支援ができるのではないかと考えています。

健康への意識

当たり前のことかもしれませんが、体調を崩して健康の大切さを実感しました。パワハラによって心が壊されてしまい、体調まで悪くなり働くこともできず、好きなこともできなくなってしまう負の連鎖。それ以来自分の心と対話することを意識しました。生活をしていると嫌なことや、やりたくないことも当然ありますが、それまでの自分だったら嫌なことでも仕方がないと思い、正面から向かっていくだけでした。しかし体調を崩して以来、避ける方法はないか、負担を減らす方法はないか、やるとしても別の方法はないかを一旦立ち止まって考えるようになりました。体調を崩す前までは、他人のことばかりを見て、自分自身のことは見ていませんでした。その考えを少し変えて自分を見る(大事にする)ことにしました。心の面と同様に体の健康も意識するようになりました。今考えるとパワハラを受けている時は、お酒の量も増えていて、定期的な運動もできずにいました。療養が終わってからはお酒の量は減らし、運動をするようにしました。健康のことに興味を持ち始めたので、栄養バランスを考えた食事を心掛けたり、乳酸菌を摂るようにしました。以前は風邪を頻繁にひいていたのですが、最近ではほとんど体調を崩すことも無くなりました。

パワハラがなくなる世の中を目指して

経験者だから言えることですが、パワハラは卑劣で汚く、良いことは一つもありません。立場を利用し、威圧的に相手を支配し、他者の前で晒し者にする行為は、子供のいじめよりも醜いものだと思っています。

経験して分かったことは、パワハラは立ち向かうものではなく、逃げ出すものだと思っています。立ち向かったところで、話が通じる相手ではないことが多いです。

それならば逃げてしまうことが一番です。厄介なのは、逃げてしまうことで、次の人がパワハラを受けてしまう可能性が高いことです。

しかし冷たい言い方をすれば自分の身は自分でしか守れません。

「悪には立ち向かわず、逃げる」これに尽きると思います。

パワハラがなくなる世の中になれば良いと心から願っています。私がどん底にいる時に多くの人がサポートをしてくれました。その助けがあって今の自分がいます。何が自分にできるかは分かりませんが、経験者だからこそ、伝えられるものがあると思い、今回記事にしました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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